今回は株価がバブルなのか?株価は割高なのか?についてです。
様々なブログで割高だ割高だといわれ続けていますが、株価はなお上がり続けています。
割高かどうかは私には判断できませんが、自分のわかる範囲で考えてみたいと思います。
割高かどうかを判定する有名な指標の分析はいろんなブログでされていますし、彼らも理解して分析しているのかは疑問です。
読者がちゃんと理解できているかという問題もあります。
そもそも過去に作られた指標なので、現在の経済にあてはめれるかはわかりません。
なので、今回は経済学の知識の全くない理系がたった一つのグラフから今後の予想をしてみます。
今回使うグラフはこちら。
1980年からのダウです。
今回はこのグラフを経済の知識を全く無視して、グラフから読み取れるもののみで将来の数値を推測します。
このグラフを読み取る前に、前提を二つ考えます。
1、この数値はなんらかの法則のもと変動している。
2、ランダムな変動を含んでいる。
この前提のもとグラフを見てみると、指数関数っぽい動きをしています。
そこで、指数近似をしてみます。
大まかにはあっていますね。
今は近似式を下回っているので割安かもしれません。
しかし、1945~2006年は近似式を上回っていて、その後は下回っています。
その範囲だけで近似すると、よりフィットした近似曲線を描けそうです。
恣意的に範囲を決めてしまうと実態とそぐわない可能性があるので区切りのいい数値で機械的に区切って近似をしなおしてみます。
黒い線がダウ、青い線が1980年から現在までのデータの近似曲線、赤が1990年から、緑が2000年から、紫が2010年からの近似曲線です。
青より赤や紫のほうがフィットしているように見えます。
R^2が一番1に近いのは紫です。一番フィットしている紫を使って予測するのはいいかもしれません。
しかし、紫はデータ数が少ないので実態を表していない可能性もあります。
紫以外の近似曲線は2007年でクロスしていて、そこを起点に角度が変わっているように見えます。
紫の近似曲線のみ異質なので、排除した場合も考えます。
紫を排除した場合に、興味深いのは近似曲線が年を経るごとに下がっている点です。
将来の株価は緑の近似曲線を下回ることが予想されます。
次にこのグラフを2030年まで伸ばしてみましょう。
紫を使って推測した場合
一番フィットした紫の近似曲線から推測すると、2020年のダウは30000ドルになり、2030年には75000ドルを超えます。
ただし、年によって赤や緑のように成長が停滞する可能性もありますし、青のように成長が加速することもあります。
それを含めると2030年のダウは60000~80000ドルだと推測されます。
また、現在のダウは割高ではありません。
紫を排除して考えた場合
近い未来では緑の近似曲線と似た動きをすると推測されるため、2020年に22000~23000ドル程度となります。つまり、現在の株価が停滞するのではないでしょうか?
また、長期的には緑の近似曲線よりも悪くなると推測されるため、2030年は30000ドル程度になります。
現在が割高かどうかというと割高という結論になります。
紫を排除するべきかどうか?
紫を排除するべきかどうかは現実と照らし合わせて考えるといいと思います。
時間がたつにつれ継続的に人類の成長速度が落ちると思うなら紫を排除すべきです。
私の意見としては、今までの経済の中で人類の成長速度が落ちる要因はなかったと考えます。将来は少子化や環境問題によって停滞するかもしれませんが、今まではなかったと思います。
私は紫を排除する根拠は薄いと考え、現在は割高ではないという結論を出します。