アセットアロケーションをどうすべきか

 

アセットアロケーションは年齢とともに変えていくべきですが、どのように変えていくのが良いのでしょうか。

若いころは株式中心で良いですが、定年後は債券の比率を上げていくべきです。

年を経るごとに債権比率を高めていき、リスクを下げるのが理想的です。

なんとそれを自動でやってくれる投資信託があります。

ターゲットイヤーファンドといい、定年時の年が名前についています。

たとえば、ターゲットイヤーファンド2050みたいな感じです。

しかし、残念ながら日本にはまともなものはありません。

手数料が高すぎます。

ETFで良いものはありますが、日本人は買えません。

なので、安いターゲットイヤーファンドが出るのを待つか、米ETFを参考に自分で比率を帰るしかありません。
  今回は経費率0.13%のバンガードのETF、Vanguard Target Retirement Fundを紹介します。

このETFアセットアロケーションは以下のようになっています。

Underlying Vanguard Fund Income 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060 2065
Total Stock Market Index 18.2 26 33.4 38.7 43.2 47.6 52.1 54.2 54.1 54.1 54.1 53.9
Total International Stock Index 12.1 17.6 22.3 25.6 28.5 31.4 34.4 35.8 35.9 36 35.9 36.1
Total Bond Market II Index 37.2 32.1 28.6 25.2 20.1 14.8 9.6 7 7 7 7.1 7
Total International Bond Index 15.8 13.5 12 10.5 8.2 6.2 3.9 3 3 2.9 2.9 3
Short-Term Inflation-Protected 16.7 10.8 3.7 0 0 0 0 0 0 0 0 0

思ったより株式比率が高めです。

3年前にリタイアした人向けの商品2015でも株式比率は40%以上です。   配当を受け取ることを目指している商品のIncomeでも株式比率が30%となっています。

これを参考に自分のアセットアロケーションを考えたいですが、ここで大問題が発生します。

ドルベースで考えるならこれで良いですが、円ベースで考えるとヤバイです。

まず、株や債券を時価総額比率で買うと外貨が多くなりすぎます。

為替がダイレクトに影響するため、老後の資金として微妙です。

為替の影響を回避するために日本債券を増やすなどしなければなりません。

しかし、日本債券を増やすのも問題です。

利回りはほとんどなく、リスクだけの商品です。

まだ現金を持っていたほうがマシでしょう。

為替ヘッジ付の外国債投資信託を買う選択肢もありますが、手数料が高いです。

日本は投資の環境が整っているとは言いがたいです。

格安のターゲットイヤーファンドはつみたてNISAと一緒に売れるだろうし、どこか設計してくれないかなぁ。