ハースストーン:ローグのデッキについて

 

今回はスタンダードのローグの紹介です。
環境がある程度煮詰まり様々なデッキが出てきました。
また、ミラクルローグがtier1の2位を勝ち取りました。
アグロに弱い印象がありますが、いろいろなデッキが考案され必ずしもそうではなくなりました。
欠点はデッキが高い点です。
しかし、汎用性の高いレジェンドであるリロイを用いたアグロデッキも考案されているので作ってみてはいかがでしょうか。
今回はミラクルローグ、マリゴスローグ、ンゾスローグ、アグロローグ、テンポローグ、パイレーツローグを紹介します。
ミラクルローグとマリゴスローグは非常に似ているので混同されがちですが勝ち筋は全く違います。これらと非常によく似たテンポローグも考案されていますがこちらも勝ち筋が違います。ローグは競売人を使ったドローが強すぎるので勝ち筋の違うデッキでも似たデッキになりがちです。勝ち筋が違うので使う側の意識としては動きが異なります。


ミラクルローグ

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概要
現環境で最も多いローグです。

円環、ザリル、講師、リロイなどが入っていないレシピもあります。逆にドス等が入っているものもあります。変わり種としてクエスト中の冒険者を採用したものもあるので普通のミラクルローグに飽きた人は試してみてはいかがでしょうか。

競売人コンボでドローしながら盤面を処理し、ミニオンでフェイスを殴るデッキです。

キーカードは隠蔽です。
デッキ名や派手な動きから競売人が注目されますが、勝ち筋を作っているのは隠蔽です。
攻撃力10付近のミニオンを作って3回フェイスを殴るデッキです。エドウィンや冷血で攻撃力を確保し、隠蔽でミニオンを守り、昏倒や腹裂きで邪魔なミニオンを処理するデッキです。
競売人はあくまでコンボパーツを集めるためのドロー要因です。もっと言うと冷血隠蔽を引くためのドロー要因です。
競売人で回せても勝ち筋を理解していないと動きが変になります。
また、冷血と隠蔽(もしくはエドウィン)が引けていれば競売人を回すことにこだわる必要はありません。
その他の特徴としてはローグは軽いスペルが多いためテンポを取りやすいです。しかし、スペルを使いすぎると競売人でドローできなくなってしまいます。ですので、基本的には序盤はミニオンを出すことが優先されます。
テンポを取りやすいので隠蔽冷血を使わなくても盤面を取り続けて勝つこともあります。

 

マリガン
諜報員、バクスタ、致死毒をキープします。
マナカーブが良ければ墓荒らしもキープします。
後攻ならエドウィン+段取りでエドウィンを8/8にする筋も視野に入れます。
ただし、後攻2ターン目に8/8にしても処理される場合もあるので相手ヒーローによって選択します。
相手がアグロで無い場合は競売人をキープしてください。
相手がアグロの場合は腹裂きやナイフの雨も視野に入れてください。

序盤
2ターン目ヒロパ
3ターン目諜報員素出し
4ターン目墓荒らし
等が基本的な動きです。
基本的には6ターン目にコインが1枚は残る様に動きます。
相手のミニオン次第でバクスタやコイン+諜報員等をしていきます。
段取りはできれば温存しておきたいです。
2or3ターン目にエドウィンを狙う場合は使ってしまってもかまいません。8/8以上(アグロの場合は6/6でも出した方がいいかもしれない)にすることとカウンターがないかを考えてから出しましょう。
カードが優秀なため盤面を取られるのはシャーマンくらいです。
シャーマンの場合はスペルを残す暇はないので全力でミニオンを処理します。
サルノス+バクスタ、段取り+腹裂き等もやってしまいましょう。

中盤
重要なのは6ターン目以降です。
理想は6ターン目に競売人+コイン+隠蔽が決まり手札にスペルが残っているのが理想です。

理想的な動きは大抵できないのでミニオンを出しつつスペルで処理して、ターンを稼ぎ続けます。

スペルを使うかどうかは常に考えます。スペルで相手のミニオンを処理した場合は自分のミニオンで相手のフェイスを殴ることができます。

フェイスへのダメージを優先すべきか、次に何を引いたらどう行動するのかを考えながらプレイしましょう。

競売人を引ければ温存したスペルや競売人でドローしたスペルで盤面を取り、ミニオンを場に出したりします。

競売人の前に冷血隠蔽を引けて勝てる場合もあります。場合によっては隠蔽を引ければ勝てる時もあります。
冷血+隠蔽のコンボは強力なので積極的に狙っていきたいです。
何ターン目に競売人コンボを開始できるのかを考えながらプレイしましょう。

終盤
遅めの競売人コンボを開始したり、隠蔽されたミニオンの対処がなければ勝ち。
競売人でしっかりドローできていれば割とどんな場面でも対応できる。
リロイ+冷血などのフィニッシュも有力。

デッキを引き切ることも多いので何がデッキにあるのか、何を引きたいのか考えながらドローしましょう。

蛇足
OTK構成のミラクルローグも存在します。
南海の甲板兵+冷血+冷血+無貌の繰り手のコンボ型やリロイ+影隠れ+冷血+冷血のコンボ型等があります。
こちらは手札にコンボカードをそろえるのが目的なので亜種になります。
普通のミラクルローグが隠蔽でフィニッシュを狙っていくのとはコンセプトが違うことを理解しておく必要があります。
デッキ構成はほぼ同じで動きもあまり変わりませんがコンセプトの違いをしっかり頭に入れておかないと打点が足りなくなったり、コンセプトに反するプレイをしてしまったりします。

 

マリゴスローグ

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概要
基本的な動きはミラクルローグと同じだがこちらの方が遅め。

コンセプトとしては競売人でドローしてマリゴスとソーリサンを引いてコンボを決めるというもの。

今回は逃げ足採用型を紹介しています。逃げ足を競売人にした普通のものや終末預言者を採用し序盤を捨てたものなどの型があります。
しかし、実際に回してみるとマリゴスを使わないことの方が多い。
現環境ではミラクルローグの方がいいとされている。(テンポストームより)
冷血隠蔽は入ってません。単に優秀なテンポカードで盤面を取り続けダメージスペルでとどめをさすだけでも十分に強いです。

 

マリガンと動き
基本的にミラクルローグと同じマリガンと動き。
終末預言者採用型もあり、マリゴスの勝ち筋や競売人を回すまでの時間稼ぎができれば何でも構いません。


ンゾスローグ

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概要
ンゾスを軸にしたローグデッキ。
スペルが少なく、ミニオンでトレードしていくデッキ。
序盤からミニオンを出せることと挑発ミニオンが入っているのがうれしい。
地の底の探索により断末魔を発見できるのも強い。
アヌバラクを採用することもできるロマンあふれるデッキ。

マリガン
低コストミニオンとバクスタをキープ。
相手によっては腹裂きや昏倒もキープ。

スペルでテンポを取りながらミニオンを出していく。
押し売り、サルノス、アジュアドレイクで手札を補充しながら盤面を取る。クレクレ君採用型もあり、これらのカードのおかげで手札切れはあまりない。
スペルが減っている分ミラクルローグのような派手な除去はできないのでしっかりミニオンで盤面を取っていく。
10マナでンゾスを出して勝ち。

 

アグロローグ

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概要
全く注目されていないが新拡張で1マナミニオンが追加され、序盤が強くなった。
先行でも問題ないが後攻であることを祈りながら戦うデッキ。親方と新ミニオンが強い。
他のヒーローのアグロに比べて若干事故率が高い印象。
ローグのアグロは全く見ないので相手の対応し辛さは高いが、ミニオンの体力が低めなのでウォリアーなどの細かいダメージが多いヒーローは苦手。

 

マリガン
コンボの兼ね合いを考えながら1マナからしっかりミニオンを出せるように。

序盤
コンボがすべてなのでしっかりとコンボできるような順番で出していく。
ヒロパのタイミングにも気をつける。
シールド持ちに冷血をつけれると良い。
ほとんどの場合フェイスを殴るのが正解。ミニオン処理をしていると間に合わない。危険度の高いミニオンでも無視する場合もある。
フィニッシャーにリロイ。昏倒が1枚しか入っていないことに注意。

 

テンポローグ

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デッキ構成はほとんどミラクルローグと同じ。
しかし、こちらはテンポデッキなのでスペルを温存したりせず、序盤からバンバン使って盤面を取る。
ミラクルローグは6ターン目からコンボ開始だが、こちらは4ターン目からヴァイオレットアイの講師でミニオンを並べていく。
盤面を取るためなら競売人素出しもする。
カードはほとんど同じだが動きは全く違う。(相手から見た印象はさほど変わらない。)
講師とイリダンでミニオンを並べるのでナイフの雨や死憎悔いのグール、猟犬を放てが苦手。
安定してミニオンを出せ、競売人が引けなくても講師やイリダンが引ければいいので事故が少ないが、現環境は厳しいかもしれない。
ミラクルローグとは異なり押し売りが入っているため、序盤からミニオンを出しやすい。押し売りのおかげで手札切れも緩和される。
隠蔽と冷血が入っていない点に注意。

 

マリガン
ミラクルローグとほぼ一緒
マナカーブが良ければ墓荒らしよりは講師が欲しい。

序盤
ミラクルローグ以上に積極的にスペルで盤面を取っていく。

中盤
講師、イリダン、競売人いずれかのコンボで盤面を維持。

終盤
盤面を維持し続けフェイスを削り切る。


パイレーツローグ
概要
ファンデッキ
今までのデッキはランク戦で活躍しているデッキだがこれは別。
活躍できているデッキが見当たらなかったためレシピの紹介は割愛します。
アサシンブレード+武器強化のコンボや武器+悪辣のコンボ等がある。
逃げ足や競売人があるためヒーロー的にはドローソースに困らない点を生かすなどの工夫がいるが、明確なコンセプトが決まらず器用貧乏な印象。
クラ-ケン年なので今後の拡張に期待。