つみたてNISAは儲かるのか?

 

つみたてNISAは儲かるのか?

今回はつみたてNISAは儲かるのかを考えたいと思います。
  「つみたてNISAをする。」という言葉は「つみたてNISAで投資信託を積立ながら長期間保有する。」という意味です。
「つみたてNISA」は儲かった場合、税金が免除される制度ですので、「投資信託を積立ながら長期間保有する」ことは儲かるのかというのが重要です。
投資信託を積立ながら長期間保有する。」という投資戦略はローリスクな戦略です。
そのため、一気に儲かることはありませんが、じわじわとお金が増えていくのを目指す戦略です。

この戦略は三つの要素を利用しています。
投資信託」、「積立」、「長期間保有」です。

投資信託」は株の詰め合わせのことです。大量の種類の株の詰め合わせですので、いくつかの会社が倒産してもあまり影響を受けません。暴落した株をその他の株の利益で補填することができるのでリスクが低くなります。
投資信託は銀行や証券会社が手数料をぼったくっていたため、日本ではあまり普及していませんが、最近は手数料が安いものが少しあるので日本でもこの戦略が取れるようになりました。つみたてNISAでは手数料が安いものが厳選されているので、初心者でも安全に投資することができます。

 

「積立」は毎月一定額購入し続けることです。株が高いときも安いときも一定額購入し続けます。これでは儲からないではないかと思われるかもしれませんが、これでも儲けることができます。理由は一定額購入することで、高いときは少ない口数の購入になっていて、安いときはたくさんの口数の購入になっているためです。

「長期間保有」は買ったら放置するということです。世界経済は成長し続けているので儲かります。リーマンショックで大不況なんて言われた時期もありましたが、現在はその時の株価を余裕で越えています。

この三つの要素の戦略によって儲け、その儲けを非課税にするのがつみたてNISAです。


では次にどういった場合に損をするのか考えてみましょう。
三つの要素によって、一部の会社が倒産したり、世界恐慌になっても最終的には利益が出る戦略をとっています。
しかし、つみたてNISAは最長20年ですので、20年目に世界恐慌が起きた場合どうなってしまうでしょうか?

実はこの場合でも利益が出ます。
リーマンショックはかなり確率の低い大暴落でした。アメリカの株価は半分になってしまいました。
では、このごくまれな大暴落が起きた場合損するかを計算してみましょう。
リーマンショックを含む過去20年の投資のリターンは年5.8%です。
少なめに見積もって年4%として考えてみましょう。
年4%の利益が毎年出ると19年間で2.1倍になります。この後、大暴落して株価が下がっても1.05倍で損していません。
これは少なめに見積もった結果ですので本来はもっと利益があるはずです。
しかも、株価が大暴落したということは株が安いということです。
ここでさらに買い足せば、2,3年後にはかなりの資産になります。

 

では必ず儲かるのでしょうか?
残念ながらそういうわけではありません。
世界経済が成長しなくなった場合、損をする可能性があります。
人類が生まれて以来、人間は発展し続けてきました。この発展が止まってしまうと儲かりません。
また、経済発展に失敗する国もあります。日本のことです。
日本はバブル崩壊以来ほとんど成長していません。
一つの国だけに投資するわけではないので大丈夫ですが、こういった国が増えてしまうと儲かりません。
最後に、積み立てを途中でやめてしまう場合です。続けることが戦略の一つなので途中でやめた場合は戦略を放棄するという意味です。何の戦略もなく投資しているのと変わりませんので当然損します。

投資信託」、「積立」、「長期間保有」の三つを続けることが重要です。