つみたてNISAのデメリット

 

つみたてNISA開始に向けて様々な雑誌や新聞、ブログが特集をしています。

その多くがつみたてNISAを勧めていたり、メリットをアピールしたりするものです。

つみたてNISAやらないと損すると煽っているようなものもあります。

しかし当然のことですが株の売買ですので必ずもうかるものではありません。

こういった記事を読んだり投資信託を買ってる人のtwitterを見たりすると必ずもうかるかのような論調です。

前回、買ってはいけない理由を書きましたが、今回はデメリットです。

 

つみたてNISAのデメリットは損をすること

デメリットは損をするからです。

損について説明する前につみたてNISAで得をする人を見てみましょう。

つみたてNISAでリスクゼロで必ず得をするのは金融機関と国です。

証券会社などの金融機関が儲かる理由は前回説明しましたが、今回はもっとも儲かる国の話です。

 

日本では貯蓄する人が多くて税金が取れない

財産を不当に奪うことは憲法で禁じられています。ですので、貯蓄に課税して税金を取ることはできません。

お金を使ってくれれば、消費税をとれるし、利益に対しても法人税を取れ、給料に対して所得税を取れます。

しかし、日本人は貯蓄する人が多いため国は困っています。

そこで何とか貯蓄をやめさせようとしているわけです。

投資信託を買わせれば証券会社が運用手数料を取ります。

運用手数料は企業の利益のため、税金を取れます。

つまり、つみたてNISAを使って投資信託を流行らせれば税金を取れるという魂胆です。

また、つみたてNISAの額は小さいので特定口座でも投資信託を買う人が出てくるでしょう。

そうなれば運用の利益からも税金を取れます。

そして最も重要なことは国はノーリスクなことです。

国民には自己責任でリスクを取らせ、国は安全に税金を取るわけです。

 

国は国民が得しても損しても同じくらい儲かる

株取引は市場のお金を取り合うゲームです。

株の詰め合わせである投資信託も同様で、市場に誰かがお金を追加しているから株価が上がり、儲かることがあるわけです。

つまり、自分が得をしているときはほかのだれかが損をしていて、自分が損しているときは誰かが得をしています。

国民にとって自分が損か得かは重要ですが、国はこのどちらの場合でも税金を取れるので誰が損をしようが知ったことではありません。

また、お金を取り合うゲームでしかないので得を続けるのは難しいです。

株の素人が市場に参入して勝てるでしょうか?

勝てるといいですね。

 

株素人の国民から金を奪う株のプロは誰か?

株という冷酷なマネーゲームでは初心者はカモでしかありません。

では、お金を取り合うゲームに素人が参加して喜ぶプロは誰でしょうか?

お察しの方もいると思いますが、日銀と年金積立金管理運用独立行政法人です。

日銀や年金積立金管理運用独立行政法人アベノミクスで株価を高く見せるために日本の株を買いまくっています。

しかし、買い続けることはできません。

それどころか、いつかは売る必要があります。

その時に株価が下がっていると損をするので困るわけです。

ですので、今から株の素人を大量に参加させて市場のお金を増やし株価を上げてから売ってしまえば日銀や年金積立金管理運用独立行政法人は得をします。

結局、国が得をします。

 

つみたてNISAは結局のところ国が安全に金を集める手段でしかないということです。

そのためにみんな頑張ってつみたてNISAを宣伝しています。

口車に乗らずに預金でしっかり資産を守りましょう。

私はつみたてNISAで野村つみたて外国株投信を年間40万買います。